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ボルドーのブログ

  • シャトー・ボーセジュール バックヴィンテージ垂直テイスティング

    2019-08-26(月)

    ボルドーのお手頃価格のプチシャトーで久々にお値打ちのバックヴィンテージを発見いたしました。

    しかも同一シャトーで5ヴィンテージのラインナップです。

    コート・ド・カスティヨンのプチシャトー、シャトー・ボーセジュール。
    セパージュは
    メルロー60%
    カベルネフラン25%
    カベルネソーヴィニオン15%
    一部樽熟成されているようです。


    ではヴィンテージごとにインプレッションしてみましょう。

     

    シャトー・ボーセジュール 1998 1580円(税別) 

    1998年は非常に暑い夏でしたが収穫期の雨が「偉大な年」になるチャンスを取り逃がしました。
    それでも夏の暑さの恩恵で濃密で力強い味わいとなった年です。

    はっきりスーボワが感じられますが果実味はしっかり生きています。
    繊細でバランスが良く「正常に熟成した」メルローといった感じでした。

     

    シャトー・ボーセジュール 1999 1680円(税別)

    1999年はメルローの収穫期に雨に祟られたものの平均気温は過去30年で最も高かった年、カベルネはとても良い状態で収穫できました。
    全体的にとても収穫量の多い年でした。

    スーボワが感じられるもののボディに厚みがあります。
    アルコールは12.5%だがアルコール感がしっかり感じられます。

    果実味にほんのり若々しさが感じられ生気を感じる味わいでした。

     


    シャトー・ボーセジュール 2001 1680円(税別)

    2001年は夏に雨が多かったものの収穫期の天候に恵まれ良いヴィンテージなった年です。

    程よいスーボワが感じられます。果実味は若さを感じさせつつも枯れ始めており今、まさに飲み頃といった感じ、全体のバランスが良く非常に心地よい後口です。

     

     

     


    シャトー・ボーセジュール 2003 1980円(税別)

    2003年は非常に厳しい猛暑だった年、酸が落ちないよう収穫期を早めたシャトーもありました。

    全体的にボリューム感豊かなワインが出来た年です。

    15年以上経過しているものの、2003年らしいボリューム感が感じられます。
    わずかにスーボワが出ているものの果実味には若さがあり状態は非常に良いです。
    この先まだまだ熟成を続けるポテンシャルが感じられました。
    今回の5本の中では最も力強くベストな1本でした。

     


    シャトー・ボーセジュール 2004 1580円(税別)

    2004年は2003年に続き猛暑に見舞われた夏でした。が、夜間温度が下がったため酸もしっかりしたクラシックなスタイルに仕上がりました。

    果実味にはまだ若々しさが感じられるものの、少~しスーボワのニュアンスが出始めています。

    まだ上り調子ですからこれから先も楽しみな1本です。